足の痛みのいろいろ【外反母趾/内反小趾②】
偏平足や足底腱膜炎(足底筋膜炎)などの足の痛み、体のゆがみでお悩みの方、インソールであなたのお悩みを解決する、あいたにインソールとからだの研究所、代表の相谷です。
ようやく猛暑も落ち着いて来たようですが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?私はこのお盆休みに引越をして、あいたにインソールとからだの研究所のある長久手市に、そう、晴れて長久手市民になりました。これからも長久手市をはじめ、近隣の皆さまの健康を足元から支えていければと思っております。
さて、前回に引き続き、外反母趾・内反小趾シリーズ第2回です。前回は、『外反母趾』『内反小趾』の言葉の意味や足の変形・形についてお話ししました。今回は、『外反母趾』の原因についてお話ししたいと思います。
まず、一般的には外反母趾の原因は、①外的要因と②内的要因とに分けられるとされています。
【足の臨床、MEDICALVIEWより引用】
つまり、①足と靴のサイズが合っていないとか、高すぎるヒールや先の細い靴を履きすぎるなどといった、履物が原因の場合、と②遺伝的に足の形が外反母趾になりやすい形である場合とです。
①の外的要因つまり履物の影響としては、裸足民族に外反母趾が少ないこと、圧倒的に女性に多いことを踏まえると、靴を履く習慣、さらには女性特有の履物、つまりヒールの使用が考えられます。確かにその可能性は十分ありますが、実際、最近では、ヒールやつま先の細い靴普段履かない女子、つまり、女子小学生でもこの外反母趾を見かけるようになってきました。なぜでしょう…この後、お話ししますね。
次に②の遺伝的要因ですが、これは関節の柔らかさ(関節弛緩性(かんせつしかんせい))というものが大きく関係します。これは、前屈(立っている状態から床に手がつくかどうか)で柔らかいかどうかというものだけではなく、他の関節も含めて、関節の動きが柔らかすぎるかどうかを判断するもので、関節が柔らかすぎても変形しやすい、つまり外反母趾になりやすいと言われています。この他、親指が他の指に比べて長い人や、親指の付け根(第1中足骨)が内側に向いている人、さらには『偏平足の人』が外反母趾になりやすいという、骨格・遺伝的な問題も指摘されています。
さて、ここで小学生にも見られ始めているこの『外反母趾』ですが、あいたにインソールとからだの研究所でお伝えしていることを簡単にご説明します。
まずは、【靴のサイズ】についてです。靴のサイズを意外と大きく履いている方は非常に多くいらっしゃいます。理由はさまざまですが、子供さんの場合は、だんだん大きくなるから大きめを…とか、横幅が広いから大きめを履くなど、先日も2.0㎝も大きい靴を履かれている方もいらっしゃいました。本来、横幅が広い方には、靴の大きさを大きくするのではなく、横幅を大きくする(EEEやEEEE)必要があります。こういった対応をせず、大きな靴を履いていると、多くの場合、つま先を外に向けてやや外股のように歩かれます。これが実は『偏平足』の始まりとなり、『外反母趾』の始まりともなります。
もう一点、【姿勢・体重のかかり方】も大きく影響します。つま先に体重がかかっていると足の裏の筋肉も働きやすくなり、しっかりとした足の形になりますが、姿勢が悪くなり、体重が踵に乗り過ぎると、足の裏の筋肉が働きにくくなり、やや薄っぺらい足になり、その状態では足で体重を支えきれなくなるため、『偏平足』を招きます。『偏平足』のある状態では、体重がかかった際に、親指をまっすぐに保てず、外側へと曲がってしまう『外反母趾』が出来上がるというわけです。
左図:踵よりに体重をかけやすい人の足の形
右図:つま先に十分体重をかけられる人の足の形
【Back Pain-A Movement Problem-,CHURCILL LIVINGSTONE,2010より引用】
さて、話をまとめると『外反母趾』の原因としては、
①サイズの合わない靴を履くこと
②姿勢の崩れから起こる偏平足
が考えられるということになります。これらのことは、大人だけでなく、小学生でも十分に起こりうることですよね?特に最近では、姿勢・体重のかかり方の乱れが子供に多く見られるように思います。
そのため、あいたにインソールとからだの研究所では、これらを改善すべく、『靴のフィッティング』『インソールの作製』『からだメンテナンス』などで、ひとりひとりの外反母趾の原因を分析し、適切な対応をご説明・提案させて頂きます。
外反母趾や偏平足でお悩みの方、まずは、あいたにインソールとからだの研究所へ一度、ご相談下さい。
次回のブログは、外反母趾に対して、もう少し具体的な対応をお伝えしたいと思います。
本日もブログをお読み下さり、本当にありがとうございました。