『私って本当にモートン病?』

外反母趾や足底腱膜炎、変形性膝関節症のお悩みをオーダーメード・インソール(入谷式足底板®︎)で解決する、
名古屋・長久手のあいたにインソールとからだの研究所 代表 理学療法士 相谷です。
今回は「モートン病」についてお話しします。
【モートン病とは?】
モートン病は、足の中指と薬指の間(第3・4趾間)に痛みやしびれが出る疾患です。
特に中年以降の女性に多く、内側足底神経や外側足底神経の枝が中足骨の間で圧迫されることが原因です。
圧迫が続くことで神経が炎症を起こし、場合によっては神経腫と呼ばれるコブのような腫れを形成します。
【足診療マニュアル、医歯薬出版株式会社より引用】
『症状の特徴』
よくある症状としては、「足の裏に小石が挟まっているような感覚」や「指先にビリビリとしたしびれ」「歩くと鋭い痛みが出る」といったものが挙げられます。下の図の赤丸の部分に症状が出やすく、立っていると悪化し、靴を脱ぐと楽になる傾向がある、とされています。
どうでしょう?お困りの方の症状と一致するでしょうか?
この部位が痛いという方の多くは、『モートン病だ』『神経のコブが原因かあ…』と思われるかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか?靴を脱ぐと楽というよりは、裸足で自宅の中でも痛む方の方が多いのではないでしょうか?
では、モートン病でないとしたら…
『中足骨頭下脂肪体の関与』
モートン病の症状に似た痛みの原因として見逃されやすいのが、中足骨頭下脂肪体のトラブルです。
これは、足の中足骨の骨頭下に存在するクッションのような脂肪組織で、体重を受け止め衝撃を吸収する役割があります。
この脂肪体が繰り返しの圧迫や荷重によって位置がずれたり、結果的に変性したり、神経の保護機能が弱まり、モートン病のような症状が出ることがあります。
神経だけでなく、この脂肪体の状態を評価することも、正確な原因特定には重要かと思います。
しかし、この中足骨頭脂肪体が原因かの判断が、医師によってもさまざまで非常に難しいのが現状かと思います。もちろん、医師によるエコー検査などで炎症が認められれば、炎症止めの注射などが必要となるでしょう。
ただし、この炎症・痛みが一旦改善してもまた悪化するとなるとどうでしょう。やはり、これは姿勢や動きの問題が根本にあると考える必要があるのではないでしょうか?
『発生要因』
モートン病や中足骨頭下脂肪体に関連する足部の痛みは、以下のような要素と深く関係しています。
・ハイヒールやつま先の狭い靴の常用
・外反母趾や偏平足などのアライメント不良
・長時間の立位や歩行
・歩行時の荷重バランスの乱れ
特に足のアーチ構造が崩れると、神経や脂肪体への圧力が集中しやすくなると一般には言われています。
しかし、これらも個人的には、これらだけとは言えず、その人その人の環境・情報を収集して総合的に考えてみなければわからないというのが正直なところです。
『インソールによる対応』
あいたにインソールとからだの研究所では、足に直接触れ、歩き方や姿勢、全身を丁寧に評価することで、負担がかかっている根本原因を探ります。
神経や脂肪体に過剰なストレスをかけないよう、入谷式足底板®︎を用いてインソールを作製。足部の構造や筋機能を補い、神経・脂肪体への負担を分散させます。
モートン病やそれに似た症状は、放置すると慢性化して治りづらくなります。初期の段階であれば、正しい評価と適切なインソールの使用で十分に改善が可能です。
実際に当研究所には、数年来この痛み・痺れに悩まれた方や、手術をしたが痛みが改善しきらなかった方も来られております。そういった方も、時間はかかる可能性はありますが、少しずつでもお悩みが改善されるように対応していきます。
足裏の違和感やしびれにお悩みの方は、ぜひお早めにご相談ください。